テルマ&ルイーズ
午前10時の映画祭「テルマ&ルイーズ」を観てきました。
日本での公開が1991年。
何の知識もなしに、初めて観たのですが、ラストが衝撃すぎてしばらく立ち直れませんでした。
隣の席の人が、映画の冒頭から泣いて鼻をすすっていて、こんな明るいアメリカ映画なのに何でだろう、と疑問に思っていたのが、最後まで観てやっと分かりました。
内容は、最初は小さな町に住む普通の女性2人が、旅に出て、ある事件をきっかけに、どんどん追い詰められ、犯罪者になっていってしまう、という深いものですが、
このメッセージを深く理解して、自分なりに消化するには暫く時間がかかりそうです。
ので、今はちょっと置いておいて…。
映画館で観る為に作られた作品だな、と感じます。
スクリーンいっぱいに広がるアメリカ、というかもう、地球という大地、空。
もちろんCGなんて一つもなく、空から見下ろす景色には、人も車も一つもない荒野、永遠に広がる大地、ヘリコプターで水をまくような畑。
そんな中、テルマとルイーズの金髪の美女2人がサングラスをかけ、煙草を吸い、お酒のビンを片手にオープンカーで走り抜けていく。
途中寄る酒場は、薄暗い中、煙草の煙がたちこめていて、バンドがロックンロールを演奏し、バーボンやテキーラを一気飲みしそうな、アメリカンな酒場。
あぁ、これぞ映画だなぁ、やっぱり映画っていいなぁと浸ってしまう。
泥棒役のブラッドピットは、この頃まだ下積みだったそうで、この映画がきっかけで人気が出たそうです。悪い役なのにイケメンがやると、どこか許してしまう、というのも映画の不思議。
色々書きましたが、午前10時の映画祭になければ、出会えなかった作品のように思います。行けて良かったです。
「テルマ&ルイーズ」