映画日記

面白かった映画やドラマ、本などを残しておくページ

映画館でチャップリン

池袋の映画館、新文芸坐チャップリンの映画「モダンタイムズ」と「独裁者」二本立てで観てきました。

一枚のチケットで、そのままそこで二つ映画が観れるというのも、最近ほんとにみかけなくなりました。

 

両方とも観た事はあるので、ストーリーや登場人物は知っていましたが、やっぱり映画館で観る為に作られた作品だな、と改めて実感、そして感動しました。

 

「モダンタイムズ」は、ずっとサイレント映画(俳優達のセリフが入らないもの)でやってきたチャップリンが、初めて、酒場のお客の前で歌うシーンで声を出したというのも、有名な話。

今でこそ、チャップリンの全作品を好きな順番で観られますが、当時はどんな反響だったのか、と思うとゾクゾクします。

 

「独裁者」は、ナチス政権ヒトラーの独裁政治を批判した映画ですが、この作品は1940年の作品。

ヒトラーが、まだドイツで政権を握っていた時のものです。

すごすぎる。

命がけで映画を作っていたんだな、そして皆んなから愛されていたんだな、と感じずにはいられません。

 

当然ですが、CGはありません。

こういう作品に出会うと、CGって必要なのか?なんて思ってしまう。

今から80年も前作品。時代の隔たりをまったく感じません。

 

観終わった後、明日も頑張って生きて行こう、そして心折れてしまった時は、又ここに帰ってこようと、心の底から思いました。

 

年を重ねるごとに、新しい発見を感じるチャップリン映画。

素敵な1日でした。

 

 

 

 

 

ふるあめりかに袖はぬらさじ

明治座でのお芝居「ふるあめりかに袖はぬらさじ」に行って来ました。

主演は大地真央さん。

原作は、有吉佐和子さんという方が1970年に婦人公論で書いた「亀遊の死」という本がもとになっているそうです。

お芝居も、大地真央さん主演で、2年前に同じ明治座で公演されていたそうです。

 

幕末、横浜にある、遊郭「岩亀楼(がんきろう)」。

三味線芸者、お園(おその)は、昔からの知り合いの花魁「亀遊(きゆう)」の看病をしている。

という所から物語が始まります。

 

素晴らしいお芝居で、途中30分の休憩をはさんで3時間半という長さでしたがあっという間の時間でした。

映画「風と共に去りぬ」の時とも思いましたが、それだけの長い時間、一つの事にずっと集中していられるというのも、日常生活であまりないと思います。

 

俳優さんや舞台など、すべて素晴らしかったですが、大地真央ってやっぱりすごい。

出てきた時からオーラがすごくて、大拍手になり

一人の時は、いつまでもしゃべっていて、あまりに決まりすぎて、最後は歌舞伎役者のように身得をきって(いたような気がする)しまいそうな勢いで

三味線を持ち、歌を歌いだすと本当の芸者さんを見てるようで、

場面が緊張した後は、言葉の端々で笑いをさそい、

病気の花魁を看病し、人情溢れる芸者の言葉に涙をさそい、

酔っぱらった時は、この世の果てを知った老女のようになり、

 

圧倒されるし、面白いしで、トップスターというかプロの女優さんってすごい、と改めて感動しました。

 

明治座という場所も初めてで、明治時代頃から、この日本橋という場所で、色んなお芝居が続けられてきたのだなと思うと、感慨深いものも感じます。

劇場の下の階では、お土産やお弁当売り場などでにぎわい、芝居を楽しむという文化のようなものもまるごと感じたような時間でした。

 

知り合いの役者さんが出ていてたので、劇の終了後、楽屋に来ていいと言ってくださったので、楽屋(鉄の扉の向こう側でした)に少し入る事ができました。

劇中で使われていた、花や衣装などが並び、お花の香りとお化粧道具の香りが入り混じり、ふわっといい香りがして、さらにテンションもアップ。(笑)

 

お芝居というと、歌舞伎座や帝劇なども有名ですが、たまにはこういう場所で、色んなお芝居を楽しむというのも、贅沢な時間でいいな、と思いました。

 

とても楽しかったです。

 

 

 

www.meijiza.co.jp

 

 

 

 

 

 

テルマ&ルイーズ

午前10時の映画祭「テルマ&ルイーズ」を観てきました。

日本での公開が1991年。

 

何の知識もなしに、初めて観たのですが、ラストが衝撃すぎてしばらく立ち直れませんでした。

隣の席の人が、映画の冒頭から泣いて鼻をすすっていて、こんな明るいアメリカ映画なのに何でだろう、と疑問に思っていたのが、最後まで観てやっと分かりました。

 

内容は、最初は小さな町に住む普通の女性2人が、旅に出て、ある事件をきっかけに、どんどん追い詰められ、犯罪者になっていってしまう、という深いものですが、

このメッセージを深く理解して、自分なりに消化するには暫く時間がかかりそうです。

 

ので、今はちょっと置いておいて…。

 

映画館で観る為に作られた作品だな、と感じます。

スクリーンいっぱいに広がるアメリカ、というかもう、地球という大地、空。

もちろんCGなんて一つもなく、空から見下ろす景色には、人も車も一つもない荒野、永遠に広がる大地、ヘリコプターで水をまくような畑。

 

そんな中、テルマとルイーズの金髪の美女2人がサングラスをかけ、煙草を吸い、お酒のビンを片手にオープンカーで走り抜けていく。

 

途中寄る酒場は、薄暗い中、煙草の煙がたちこめていて、バンドがロックンロールを演奏し、バーボンやテキーラを一気飲みしそうな、アメリカンな酒場。

 

あぁ、これぞ映画だなぁ、やっぱり映画っていいなぁと浸ってしまう。

 

泥棒役のブラッドピットは、この頃まだ下積みだったそうで、この映画がきっかけで人気が出たそうです。悪い役なのにイケメンがやると、どこか許してしまう、というのも映画の不思議。

 

色々書きましたが、午前10時の映画祭になければ、出会えなかった作品のように思います。行けて良かったです。

 

 

 

テルマ&ルイーズ

https://youtu.be/OjaNpVrzl6k


 

イエスキリストの生涯

最近、ヒストリーチャンネルを見れる機会があって、「イエスキリストの生涯」という全力8回のドキュメンタリー(?!)映画を観ました。

 

キリストの番組なんてきっと星の数ほどあると思いますが、英語だと「Jesus His Life」という題。

エスキリストが、グレッグ・バーネット、マリア様がホウダ・エシュアフニ、他。

 

でも、最後の第8回の最終話を録画し忘れ、最後だけ観ていません。

いつかどこかで出会える事を祈りつつ

 

 

聖書=キリスト教という概念が一般的ですが、もう少し大きく捉えると、2000年以上、世界中で読まれている大ベストセラーの物語でもあると思うので、自分のような仏教徒の人間でも親しみを持って読んでいいと思っています。

 

新約聖書は、何となくは知っていましたが、このような分かりやすい映画仕立てにしてもらえると、より理解も深まりました。

私は、クラシック音楽を勉強していたので、色んな所で、Christie eleison とか、Hallelujahなど聖書に関わりのある人名や地名、祈りの言葉などには触れていましたが、

この映画で、それらがスッキリ収まるところに収まり、整理整頓されたように思います。

 

 

来月には、クリスマスがやってきます。

何となくロマンチックなお祝いイベントとして浮かれるだけでなく、何の為のお祝いなのか、もう一度しっかりとおさえたいものです。

 

 

 

 

jp.history.com

 

 

 

 

 

 

 

民王

映画ではなくドラマですが、アマゾンプライムで「民王」(たみおう)を観ました。

とても面白かった!

 

2015年7月の夜金曜日に放送されていたもので、

総理大臣の武藤泰山(遠藤憲一)と息子の翔くん(菅田将暉)の中身が、ある日突然入れ替り、、、という所から始まる不思議なドラマ。

よくありそうなストーリーですが、一話一話がとても良くできていて、現実的にはありえない話なのに、全く違和感がなく観れたというのも、すごいと思いました。

 

役どころが、みんなぴったりで、特に主役の二人の演技力というか、

あぁ、本当に中身が入れ替わってしまったんだ、と妙に納得している自分がいました(笑)

国のトップは、こうあってほしい、という作者の思いも伝わってきて、とてもいいドラマだったと思います。

 

今ならアマゾンプライムで、観れます。

 

 

「民王」

https://www.tv-asahi.co.jp/tamiou/cast/

記憶にございません!

現在上映中の三谷幸喜の映画「記憶にございません!」を観てきました。

 

中井貴一よかったな~。そして小池栄子も好きだった。

三谷作品は毎回、役者がほんとに役にはまっていて、違和感が全くない。

好きなので色々観ていますが、そのお陰で、

佐藤浩市が出てくると悪徳政治家の武藤田に見え、草刈正雄が出ていると真田丸のお父さんに見え、吉田洋は槍を持つたくましい奥さん、梶原善はデザートシェフの稲毛さん、寺島進は血の気の多いマジシャン 小林隆は源さん、etc etc...

(お陰で石田ゆり子も、これから総理夫人に見えてしまいそうだ。)

に見えてしまい、勝手に二重に楽しみました。

 

映画に関して賛否両論あるそうですが、私は今のご時世の中、政治に関してのこの映画を作った三谷幸喜は、やっぱりいいな、素晴らしいと思いました。

色んな思いが込められていると思いますが、映画でこそできる理想論、映画の中にも出てきましたが「子供の頃は、みんな総理大臣に憧れたものだ。」と、国のリーダーに憧れるという、今でこそ忘れ去れている感情、

そういう、真っ直ぐな思いを思い出させてくれるような、清々しい気持ちになりました。

この映画を、今、観れて良かったです。

 

https://kiokunashi-movie.jp/cast.html

 

 

 

 

 

八甲田山

午前十時の映画祭。

八甲田山を観てきました。

1977年のもので、3時間程ある大作でした。

観てきたすぐにこの記事を書いているので、言葉が見つかりません。

 

 

すごかった。。。

 

観れて、この事実を知れてよかった。。。

 

戦争は、あかん。

 

 

とりあえず、今はこれだけ記しておきます。

 

 

八甲田山

youtu.be

 

1977年

原作 新田次郎 八甲田山死の彷徨

監督 森谷 士郎

キャスト 高倉健 北王子欣也 他