映画日記

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光る時間

お芝居を観てきました。
 
昭和19年11月24日。
東京の武蔵野市にあった軍需工場、中島飛行武蔵製作所がB29による発空襲を受け、それが9回にわたる爆撃で
多くの方が犠牲になれたそうです。
それにちなんで市の方の企画で市民平和月聞ということで、今、1か月に渡り講演会や紙芝居、などが行われています。
 
その中の一日ということで、中島飛行場であったお話しをもとに脚本が書かれ、そのお芝居を観てきました。
脚本を書かれたのが女優の渡辺えりさんで、戦争を経験されたお父様のご友人であった佐野保隆さんという方がモデル
になっているそうです。
 
主人公、赤星次郎の70回目の誕生日を家族旅行で祝おうと信州の旅館に訪れた赤星家の5人。ありふれた家族旅行。
そこへ呼ばれもしない客人が次々と現れ・・・。
いつしか舞台は1944年11月24日夕方、中島飛行機武蔵工場へ。当時、少年工だった赤星次郎ら。
幾度と続く空襲の中で彼らに必死の時が訪れる・・・。(「演劇交差点HPより抜粋。」)
 
 
こういうお話しをお芝居で観ると、たった17歳の普通の少年達がわけも分からないまま、ただお国の為にという理由で
戦争で使う、人を殺す飛行機を作る軍事工場で働かされ、
そういうのを操っているのがそれぞれの国のトップで彼らの欲で操られていると思うと、憤りを覚えます。
でもこういう事実が日本にもあったという事を知っていながら、憲法を踏みにじって進んで戦いに参加しようとする首相が
いたり、平和平和と言いながら、核兵器を手放せない国も沢山ある。
 
中々簡単に解決できる問題ではないと思いますが、一国民として思う事は、今まで起こった事実を知り、そんな立派な
議論は出来なくても自分なりに受け止め、周りに流されない知識や考えを持つ事が大切ではないかと思います。
 
私は戦争を知らない世代です。
だからこそ、忘れてはいけないもの、少しでも伝えていける事、そういう思い考えを持つという事は大切なのだな、と
改めて考えさせられる時間でした。