ビルマの竪琴
市川崑監督の「ビルマの竪琴」
先日、DVDを借りてきて、夫と鑑賞しました。
この監督、このビルマの竪琴を2回も撮っていて、一回目が1956年、二回目が1985年。
私が見たのはこの後の方で、隊長が石坂浩二、水島上等兵が中井貴一のでした。
お話自体は、幼い頃絵本で読んだ事がありましたが、映画は初めて。
著者は、竹山道雄さんという方で、ニーチェなどの翻訳もされているそうです。
戦争も終わりに近づく頃。
日本軍のとある部隊は、ビルマ(現在のミャンマー)でイギリス軍の猛反抗に遭っている。
そんな中、敵から逃れる為に、様々な所を逃げまわります。
その部隊の隊長が、音楽学校の出身だったので、隊に合唱を教え、劇中の至る所で沢山の曲が出てきます。
そんな中、隊員である水島上等兵は、竪琴が得意で隊の中でも度々演奏を行っていました。
やがて、終戦になり日本軍が捕虜となってしまいますが、まだその事を知らない日本部隊も多い。
そんな中、水島上等兵が一人、違う部隊に知らせに行く事になるのだが、その後消息不明となってしまう。
そしてその後の水島の運命は…?!
映画見てから知ったのですが、この話、本当にあった話で、水島上等兵のモデルになられた方がいるそうです。
中村一雄さんという方で、群馬県の方。
元々永平寺で僧になる修行をされている所召集され、終戦をビルマで迎えられます。
その後は、又群馬に戻られ、雲昌寺というお寺で住職をされて、2008年12月21日に永眠。
他にも色々と語りたい事があるのですが、小さい頃、絵本で知った「ビルマの竪琴」が、こんなに深いものだったとは…。
映画を見終った後、オウムが出てくるのですが、そのオウムの
「オ〜イ、ミズシマッ。イッショニ ニッポンニ カエロ」
という声が妙に頭に残ります。(笑)
きっと、この映画見た後、
「オ〜イ、ミズシマッ…」
と、このオウムの真似した人、多いのではないしょうか。
ちょうど14日の夜から見始めて、終わったのが日にちをまたいでしまったので、私の32歳のスタートが、この映画になってしまいました。
一体、どんな一年になるのだろう(笑)