映画日記

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大統領の料理人

雨の日の休日の朝は何だか映画が観たくなる。
普段よりも遅く起きて、カーテンを開け窓の外を見ると、冷たい雨が草木をぬらしている。
冬が近づいてきたな。。。
 
最近は、Huluやアマゾンなど契約をするだけで、インターネット越しに沢山の映画が観られるようになりました。
その中に出てきた一つ。
「大統領の料理人」
80〜90年代にかけてフランス大統領として活躍したフランソワ・ミッテラン
彼の専属シェフとして、女性として初めてエリゼ宮入りしたシェフ、ダニエル・デルプシュの実話を基に作られたそうです。
 
料理人演じるカトリーヌ・フロという女優さんも、すごく素敵。
美味しいもの、本当のもの、正しいもの、美しいもの、そんなものを愛し続けて人生を歩んできたという雰囲気が立っているだけで
伝わってきます。
 
よく、ご馳走という言葉は、食べてもらう人の為に方々を走り回って素材を集め美味しいお料理を作る。という意味だと
聞きますが、
大統領も、料理人オルタンスに素材の美味しさを生かした、シンプルなものが食べたい、砂糖で作られたバラなんて嫌いだ、と話す。

 
オルタンスは大統領の専属料理人をやめた後、南極のフランス観測基地の料理人として1年間隊員達のご飯を作りますが、
最後の日の食事の時、オルタンスに一緒に食べようと、大拍手が起こる。
あなたが、宮廷をやめてここに来てもらった事がどれほど正解だったか、と。

  
食べる事が、こんなに大切でこんなに美しい事なのかと改めて思わされる映画でした。
大統領がオルタンスに送った「フランス料理賛歌」という本も気になります。