映画日記

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グランド・ホテル 二人でお茶を

「グランドホテル」「二人でお茶を」
久しぶりの映画日記です。
今日は2本分一気にいってみよ〜♪
 
持っていたDVDを家にて鑑賞したのですが、どちらも古いアメリカ映画。
それぞれ名作なのですが、どちらも、絵に描いたようなハッピーエンドというのが、嬉しい。
 
私がこの作品の存在を初めて知ったのは、三谷幸喜の「有頂天ホテル」という映画で、劇中にこの映画の話がちらりと出てきていて、気になっていました。
この映画「グランドホテル」は、1932年にMGMという会社で作られ、アメリカで公開されたもの。
ヴィッキイ・バウムという小説家が作った舞台劇を基にして、ウィリアム・ドレイクという方が舞台劇にとアレンジしたものが土台になっているそうな。
 
場所は、ベルリンでも超一流と言われる「グランドホテル」。
毎日沢山の人が訪れては去っていく中、それぞれの物語が同時進行し、時には交じり合い、何とも面白い。
かつては人気だったバレリーナと、無一文になってしまった男爵との恋。
大企業の会社の社長と秘書との、微妙な男女関係。
医者に最後を告知され、会社をクビになり、一生の思い出作りにと泊まりに来ていた老人。
あちらこちらで、ドタバタ劇が繰り広げられるのですが、最後は、そうだよな、これでいいんだよな、これが人生なんだよな、と妙に納得させられるのが不思議。笑
 
 
「二人でお茶を」は、曲から知ったのですが、これもアメリカで1950年に上映されたもの。
もともと「ノーノーナネット」というミュージカルから、映画化されたものだそうです。
 
時代は、1929年の、かつて世界恐慌と呼ばれた時代。
舞台となるアメリカも、ひどい経済恐慌に襲われ、百万長者だったマクス氏は蒼くなっていたが、彼の財産を相続する姪のナンは、舞台を愛し、日々歌やダンスのレッスンにあけくれていた。
 
主役のナン演じる、ドリス・デイという女優さんが、何とも可愛くチャーミングで、百万長者の天真爛漫なお嬢様というのにぴったりだったように思います。
有名な「Tea for Two」の曲は、ナンに思いを寄せるジミー(ゴードン・マクレー)が作曲し、劇中で弾き語りなんぞするのですが、これがまた素敵でした。
 
雨に唄えば」や、「ウエスト・サイド物語」などもそうですが、この時代、アメリカでミュージカルという分野が、いかに大きな位置を占めていたのか改めて感じさせられる一本だったように思います。