ささやかな幸せ
朝、出るのが少し辛くなってきた布団に、名残惜しく別れを告げ
キッチンに向かう
寝ぼけたままで、コーヒー豆の入ったびんを開けると
ふわっと豆の香りが広がり、少し目が覚める
コーヒーメーカーに水とひいた豆を入れ、スイッチを入れる
カタカタと音をたてながら働き始めた、コーヒーメーカーの音を耳にしながら、
今度は、少し緊張しながら、ホームベーカリーのふたを開ける
暖かいパンの香りが、目の前に広がる
焼きあがったパンを見て、
おっ今回は結構うまくいったぞ、と一人喜ぶ
パンを取り出す時、気を付けてはいるんだけど、窯(?)の部分が熱くて
いつも、あちちち、と声を上げてしまう
これだけは、いまだに上達しないらしい
焼きたてのパンに包丁を入れると、ふわっと湯気が立つから
その湯気が消えてしまわないうちに、あわててバターをのせる
他に何かあったっけ、と冷蔵庫をのぞきこむと、
奥の方から数日前に買ったチーズが出てくる
賞味期限を確認して、まだ大丈夫だラッキー、と又、一人喜ぶ
そんなささやかな時間も、私にとっては幸せな時間
今日も良い一日でありますように