映画日記

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チェブラーシカ

最近ちょっと、世の中で、とても好ましくない動きを感じる。
数日前、午前十時の映画祭に行った時に少しだけ見たのだが、ロシアの人形劇「チェブラーシカ
の予告編をやっていた。
調べてみると、全国のTOHOシネマズで12月からやるらしく、チラシも置いてあった。
 
チェブラーシカ」というのは、先にも書いたようにロシアでとても愛されている人形劇。
この作品の一作目が出来たのが、1969年。
ロシアがまだまだ社会主義国だった時代、日本から見れば鉄のカーテンの時代である。
動画なのだが、人形を少し動かしては写真を撮り、又動かしては写真を撮りを繰り返して
作っていく動画。
一つの作品が20分くらいの短編で、合計4つしか出ていないのだが、それも、2年か3年おきに
一つずつ上映されているだけなのである。(最後の作品が1983年)
 
この予告編を見ても分かると思うが、何とも可愛らしくて、チェブとワニのゲーナとの関係も
心温まるもので、私も始めて見た時以来、すっかりこの作品のファンになっている。
(確か渋谷の映画館で、ジブリが紹介する世界の名作みたいな企画でした。)
そしてこの作品が今になっても、ロシアの人達にとても愛されていて、オリンピックの時には、
このチェブラーシカがマスコットにもなっているぐらいである。
 
それに、チェブとゲーナの声が何ともいい感じで、勿論ロシア語なので日本語字幕なのだが、
その音の背景から、遠いロシアの土地柄やその時代の雰囲気が、伝わってくる。
 
 
 
  
が、ここから本題。(長い前置きだ)
そのこれからやる予告編やチラシを見ると、チェブの声が大橋のぞみ、ゲーナが土田大という人。
もうこの時点で、何かが違う。
リメイクされている。
見たことないキャラが増えてるし、人形達もどこかこぎれいになっている。
私は、声を大にして言いたい。

何で、リメイクする???


いいじゃん、そのままで。
っていうか、そのままで上映する事に、この作品の価値があると思うのだが。
その辺にあるような、安っぽい人形劇にするなー!!!!
 
この作品を世の中の一人でも多くの人に知ってもらいたいとは、思う。
でもそれが、こっちで勝手にリメイクされたものが、これから世の中に広がっていくというのが、
すごく嫌というか寂しいというか・・・。
 
まあ、見ていないので何とも言えないが、せめてTOHOシネマズで見る前に、オリジナルを見て欲しい。
アマゾンでも買えるし、見たい人は私、貸すし。(何故か我が家に2本あるし。笑)
 
世の中に広めようとするのには、こういう事ってよくある事なのだろうか。
何とも、複雑な心境であります。
 

チェブラーシカ 予告編」(オリジナルの方です) 
http://www.youtube.com/watch?v=3iGBd_TcQPw