ファースト・マン
少し前になりますが、とてもいい映画だったので、ここに書き留めておきたいと思います。
人類初に月面着陸を成功させた時のお話。
「ファースト・マン」
人類初の月面着陸を成功させた宇宙飛行士、ニール・アームストロングの人生を追った、ドキュメンタリーのような映画でしたが、とても感動しました。
アメリカが宇宙映画を作るとなると、宇宙戦略のようなミサイルをバンバン打ちまくって人類の終わり、みたいになりそうですが、そういう要素が全くなくて、
イチ宇宙飛行士であるニール・アームストロングに寄り添いながら、国の任務を全うする一人の人間、そしてそれを支える周りの家族、先輩達、NASAの環境などが、とても丁寧に描かれていて、とてもリアルに感じました。
もし父親が宇宙飛行士だったらきっと周りからは、立派なお仕事だね、と言われるでしょう。でも
「お父さん明日から、月に行くの、帰ってこれるかどうか分からないの。
ちゃんと話してね。」と伝える奥さんの気持ち、言われる子供達の気持ち。
私はずっと涙が止まりませんでした。
映画の中でも、宇宙に行こうとして失敗し命を落とした宇宙飛行士達のお葬式に、参加する場面が何度も出てくる。
科学の発達に伴って今のような生活が出来るのも、もこういった方達の命の上になんだな、と改めて思わされました。
当時のアポロ11号は、今のスマホぐらいの機能しかなかったと言われています。
よく、行けたな。
支えたNASAのスタッフのすごさ、宇宙飛行士のすごさに、ただ頭が下がります。
とてもいい映画でした。
時間をおいて、また観たいです。
「ファースト・マン」
監督 デイミアン・チャゼル
ジャネット・アームストロング : クレア・フォイ 他